結果の概要

2021年4月より、従来「CHASE」と呼ばれていたデータベースが「LIFE」と改称され、報酬改定に伴って「LIFE加算」(正確には「科学的介護推進体制加算」)が創設された。今回は、この取得状況や、取得に向けた準備状況などを調査した。
現状、科学的介護推進体制加算を適用した事業者は約30%に留まっていた。また、LIFEのIDとパスワードを取得している事業者も、介護サービスの見直しを定期的におこなっている事業者も約半分だった。

調査概要

調査名:LIFE加算の取得状況に関する調査(2021年6月実施)
調査対象:カイポケリサーチ
対象サービス種別:通所介護、通所リハビリテーション、認知症対応型通所介護
調査期間:2021年6月15日~7月10日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:97件(経営者:64件、66.0%)

 

調査詳細

1.「2021年5月の2021年4月分請求において、「科学的介護推進体制加算」を適用しましたか?」という設問に対し、「はい」という回答は31.3%、「いいえ」という回答は68.7%だった。

2.「2021年6月の2021年5月分請求において、「科学的介護推進体制加算」を適用しましたか?」という設問に対し、「はい」という回答は30.9%、「いいえ」という回答は69.1%だった。

 

「科学的介護推進体制加算」の算定要件は以下の2つをともに満たすことである。

第1要件:利用者ごとのADL値、栄養状態、口腔機能、認知症の状況その他の利用者の心身の状況等に係る基本的な情報を、厚生労働省に提出していること。

第2要件:必要に応じて計画を見直すなど、サービス提供に当たって、①に規定する情報その他サービスを適切かつ有効に提供するために必要な情報を活用していること。

 

3. 「科学的介護推進体制加算の第1要件を満たしていますか」という設問に対し、「はい」という回答は33.0%、「いいえ」という回答は58.8%だった。

 

4. 「科学的介護推進体制加算の第2要件を満たしていますか」という設問に対し、「はい」という回答は36.1%、「いいえ」という回答は52.6%だった。

5. 第1要件について、「利用者のADL値を記録してますか」と訊いたところ、「ADL値の記録をおこなっていない」という回答が最も多く(43.3%)、「全利用者のADL値をLIFEのフォーマットで記録している」という回答がが2番目に多かった(25.8%)。

 

6.第1要件について、「LIFEのIDをパスワードをもっていますか」と訊いたところ、「はい」という回答は51.5%、「いいえ」という回答は44.3%だった。

 

7. 第2要件について、「作成したサービス計画が適切かどうかの検証を実施していますか」と訊いたところ、「定期的に実施している」という回答が最も多く48.5%だった。

 

8. 第2要件について、「サービス計画に基づいてサービスが提供されているかどうかの検証を実施していますか」と訊いたところ、「定期的に実施している」という回答が最も多く49.5%だった。

 

9. 第2要件について、「サービス計画の見直しを実施していますか」と訊いたところ、「定期的に実施している」という回答が最も多く57.7%だった。

 

10. 第2要件について、「サービス提供の見直しを実施していますか」と訊いたところ、「定期的に実施している」という回答が最も多く54.6%だった。

研究員

安齋 耀太

研究員

安齋 耀太

2021年、(株)エス・エム・エスに入社。介護事業者向け事業の経営企画に携わりながら、高齢社会に関する統計調査の設計・実行・分析・発信に従事。東京大学大学院博士課程 単位取得後満期退学。日本学術振興会 特別研究員(DC1)、Martin-Luther-Universität Halle-Wittenberg 客員研究員、神奈川工科大学および神奈川社会福祉専門学校 非常勤講師を歴任。社会調査士。

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