
都道府県別・ケアマネジャーの統計
今回、高齢社会ラボでは、ケアマネジャーの状況を都道府県別に調査しました。
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2021年12月2日に、第24回ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の合格発表がおこなわれた。これにあわせて、都道府県別ケアマネジャー試験合格率の推移を調査した。特に、第21回(2018年)以降に受験資格が厳格化されたことを鑑みて、旧受験資格の3回――第18回(2015年)~第20回(2017年)――と新受験資格の3回――第21回(2018年)~第23回(2020年)――を調査対象とした。
全体として、受験資格の厳格化の前後において、合格率の変動が激しくなる傾向が読み取れた。また地域別にみると、関東地方の合格率が比較的高い傾向も読み取れた。
1. 北海道・東北地方
全体として5~20%に収まっている。傾向として、北海道が上位におり、青森県が下位にいる。
2. 関東地方
全体として10%弱~30%強に収まっている。傾向として、埼玉県・東京都が上位におり、茨城県が下位にいる。
3. 中部地方
全体として10%弱~25%強に収まっている。傾向として、愛知県が上位におり、石川県はが下位にいる。
4. 近畿地方
全体として10%弱~25%に収まっている。傾向として、和歌山県が下位にいることを除いて、上位・下位は流動的である。
5. 中国・四国地方
全体として5%~25%に収まっている。傾向として、広島県・山口県・香川県が上位におり、鳥取県・岡山県・高知県が下位にいる。
6. 九州・沖縄地方
全体として5%~25%に収まっている。傾向として福岡県・大分県が上位におり、佐賀県・長崎県・沖縄県が下位にいる。
7. 全体の傾向
2018年以降、ケアマネジャー試験の受験資格が厳格化された。おそらくこれを背景として、全国的に第20回(2017年)の合格率が上昇し、第21回(2018年)の合格率が著しく下降している。
高齢社会ラボの編集担当者
介護・障害福祉事業者向けシステム開発担当者や介護・障害福祉業界に長く携わるメンバーが在籍。 データの分析、アンケート調査、研究活動を通して、介護・障害福祉経営や運営に役立つ情報を発信しています。