第2回医療・介護連携に関する調査
地域包括ケアシステムにおいて医療・介護連携が重要なものと位置づけられていることを受け、高齢社会ラボでは半年に1度のペースで医療・介護連携が進展しているかどうかを調査しています。今回はその第2回となります。
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地域包括ケアシステムにおいて医療・介護連携が重要なものと位置づけられていることを受け、高齢社会ラボでは半年に1度のペースで医療・介護連携が進展しているかどうかを調査しています。今回はその第3回となります。
今回の調査結果は、今までと比較して「医療・介護連携がほとんど実現できていない/全く実現できていない」「これまでの半年間で医療・介護連携は後退した」という回答が僅かに増えていました。他方で、「これからの半年間で医療・介護連携は進展する」「これからの半年間で医療・介護連携は後退する」という回答がともに微増していたことから、今度の動向について注視していく必要があります。
1. 「あなたの事業所において、医療・介護連携は十分に実現できていると思いますか?」と尋ねたところ、前回調査と比較して、「十分に実現できている」は1.1%減少、「ある程度は実現できている」は2.5%減少、「ほとんど実現できていない」は3.4%増加、「全く実現できていない」は0.2%増加した。ただし、「わからない」という回答を除いている。
2. 「あなたの事業所において、これまでの半年間で医療・介護連携はどのように変化しましたか?」と尋ねたところ、前回調査と比較して、「進展した」は0.2%増加、「変わらない」は0.7%減少、「後退した」は0.5%増加した。ただし、「わからない」という回答を除いている。
3. 「あなたの事業所において、これからの半年間で医療・介護連携はどのように変化すると思いますか?」と尋ねたところ、前回調査と比較して、「進展する」は3.1%増加、「変わらない」は5.7%減少、「後退する」は2.4%増加した。ただし、「わからない」という回答を除いている。
4. 介護職群・医療職群それぞれに対して「医療・介護連携を進めるためには何が必要だと思いますか?」と尋ねたところ、各項目の選択率は以下のように変化した。
5. 介護職群・医療職群それぞれに対して「あなた自身が医療・介護連携を促進するためにおこなっていることはありますか?」と尋ねたところ、前回調査と比較して、介護群では「はい」が2.1%、医療群では「はい」が1.4%減少した。
6. 「あなたの事業所において医療・介護連携を促進するためにおこなわれていることはありますか?」と尋ねたところ、前回調査と比較して、「はい」が0.6%減少した。
研究員
東京大学大学院博士課程 単位取得後満期退学。日本学術振興会 特別研究員(DC1)、Martin-Luther-Universität Halle-Wittenberg 客員研究員、神奈川工科大学および神奈川社会福祉専門学校 非常勤講師を歴任。2021年、(株)エス・エム・エスに入社。介護事業者向け事業の経営企画に携わりながら、高齢社会に関する統計調査の設計・実行・分析・発信に従事。社会調査士。